ソハヤキイカリソウ
2005.05.01 Sunday | 分類

(05年04月28日、大和葛城山で撮影)
ソハヤキイカリソウと呼ばれるイカリソウは奈良と大阪と和歌山にまたがる金剛葛城山系に自生しています。
分類上は、キバナイカリソウ Epimedium grandiflorum ssp.koreanum に含まれるものとする説が有力なのだそうです。
ただ、一般に「キバナイカリソウ」と呼ばれているものと、このソハヤキイカリソウとは、陸続きの本州にもかかわらず分布域が連続していません。
以下に、ソハヤキイカリソウの分布と、キバナイカリソウの南限域とを図で示します。

キバナイカリソウは北海道から本州中部にかけて、狭義のイカリソウよりも寒冷な山地などに分布の見られる種ですが、おそらく古い時代に各地に分布したため、その後の気候条件等の変化によって分布域が分散し、ソハヤキイカリソウのような隔離分布ができたものと思われるそうです。
