植物虐待

昨年暮れ、ある新聞のコラムを読みました。
そのコラムは山野草についての連載で毎週楽しみに読んでいるのですが、そこに、「草木のいじめ」という言葉がありました。
一人の人が植物を育てて楽しめる範囲というものはせいぜい数十鉢で、それ以上持つということは草や木を虐待していることになり、最後には枯らしてしまうものだ。管理もできないのに何百鉢も集め悦に入るのは趣味家とは言いがたい…というような文章でした。

心底、耳が痛いと思いました。
我が家には雪割草だけでも200鉢、実生ポットも入れればその倍以上あります。夫のイカリソウも鉢植えだけで100鉢以上、これも実生はその倍あります。その他の植物ではこのブログで記事にしているものだけでもかなりの数ですし、記事にできていないものはやはりその2倍くらいはあるのです。
そして、そのどれも、満足いく世話をしきれていません。

もう3年も植え替えをしていないヘレボルス。
夏場はしばしば水切れさせてしまうアジサイ。
肥料が不十分なので花つきの悪いクレマチス。
カタバミが鉢に侵入したままの東洋蘭。
カイガラムシのついたバラ。
徒長した多肉植物たち。
etc.etc..

雪割草は昨シーズンは我ながら努力したつもりでした。
でも、梅雨前と秋口の肥料やりや消毒はおろそかになっていました。
今の葉の状態は昨年の今頃と比べるとものすごくよいのですが、それでもやはり葉枯れがなかったわけではありません。
本当に、雪割草の身になって世話ができていたら、ピカピカつやつやの立派な葉が茂っていることでしょう。

私は犬を飼っているので、頭痛がどんなにひどい時でも、最高気温が3度までしか上がらない時でも、欠かさず犬を散歩に連れて行きますし、またエサやりを忘れることもありません。犬は散歩をせがみますし、お腹が減ればエサの催促もします。
具合が悪ければ、具合が悪いそぶりをしますので、心配して動物病院にも連れて行きます。
植物は何も語りませんし、何のそぶりもしません。肥料が足らなくても、水遣りをしそびれても、何も言ってくれません。鉢が多くなると、そういう無言の植物に甘えきってしまうのです。頭痛がひどければ「水遣りは明日の朝にしよう」、蚊のひどい季節には「肥料はしばらくいいや」、寒い季節には「億劫だから今日は庭に出ないでおこう」などなど。
これが動物なら、人間なら、決してそのままにしておけるものではありません。
植物が何も要求しないことに胡坐をかいて、好きなはずの植物を、愛している振りをして虐待しているのです。

我が家の植物は、もう、私が世話をしきれる数を遥かにオーバーしていると思いました。
もっと丹念に、愛して育てないと、植物が余りにかわいそうだ、と反省しました。

とりあえず、もう植物は増やすまい、新しく購入したりするのはやめよう、と、コラムを読んで私は思ったのです。

そういう気持ちは数日間は維持できたのですが…

雪割草
今は雪割草のシーズンも近くなり、雑誌にも頒布のコーナーがあったり、また業者さんからカタログが送られてきて、会員になっている愛好会の会報にも分譲のリストがあったりします。
夫のボーナスが昨年よりちょっとだけ多かったこともあって、クリスマスプレゼントに雪割草を買ってあげると言われて雑誌の頒布のポット苗をホイホイと注文してしまったのを始め、ネット販売の業者さんの年末奉仕品で2鉢、愛好会の分譲で2鉢…
また雪割草が増えてしまいました。

同じ種類の植物なら、作業がまちまちではないので虐待にならないで世話ができるかな…と自分に言い訳をしている新年です。

今年は、他の種類の植物は他所に出すなどして縮小して、植物を愛護する気持ちでお付き合いしたいと考えています。

以下に少し、写真などを。

バーシカラー
↑オキザリス・ベルシコロル。おともだちにいただいたもの。今年もたくさんつぼみがついてくれましたが、日当たりが悪くてなかなか咲きません。

マラコイデス
↑細辛の鉢でなぜか夏越ししてしまったプリムラ・マラコイデス。2芽になったので鉢あげしました。
さすがサクラソウで、株もとから根がいっぱい出てきたので増し土気味にしました。
これも上のオキザリスと同じおともだちからの頂き物。
ダメダメ園芸 | comments (0) | trackbacks (0)

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