
↑クレマチス・ビチセラ「ルブラ」
植物が好きになるほど、我が家の庭はガーデニングから遠ざかっていくように思うのです。
最初はガーデニング雑誌など見て、レンガの花壇をこしらえたりラティスを自分で立てたりしたのですが、栽培したい植物が増えるにつれ、花壇の縁に鉢を置き、ラティスの前に栽培棚をしつらえ、というように、だんだん庭の景観などどうでもいいようになってきたのです。
勿論、ただ「好きである」という基準だけで植物を選ぶのですから、色の調和などお構いなし。赤あり黄色あり青あり紫あり白あり緑ありのまんだらのようなものです。
世の、オシャレなガーデナーさんたちはきっと、我が家の庭を見ると気の毒そうに目をそらすに違いありません。

↑ホトトギスの葉に憩うルリシジミ。
だからと言って、私や夫が純然たる園芸家か、というとそれも違います。
珍しい植物にうつつを抜かしていた時期もありましたが、基本的に、1ヶ月の食費の1/6ほどで買った植物も、鳥のオミヤゲから生えてきたものも、我が家では同じようにあつかわれています。殖えすぎるために引っこ抜かれてしまう植物もありますが、根絶やしにすることはありませんし、またできません。
立派な園芸家の方から見たらきっと、物の値打ちのわからない手合いだと疎まれることでしょう。

↑赤花のフウランのつぼみ。新根もピカピカ。
園芸家でもなくガーデナーでもなく。こんな私たちは何と呼ばれるのでしょう?
やっぱり「植物大好きさん」かな?