四の五の言わずに(その3)

まだつぼみのものもある我が家の雪割草です。
この3日ほどでまた開いたものをUPします。

三段
↑無銘の三段咲です。
この三段咲は「紅孔雀」とか「八彦」のような、おしべが葉状変化しているものではなくて、「千代祝」とか「寿姫」のような、めしべだけ弁化しているものです。
(どちらも同じように「三段咲」というのはなんだか混乱するようで、区別した方がいいんじゃないのかな?とシロウトながら思います)

松園
↑以前にもUPしましたが、三段咲の「松園」です。
こちらは、めしべが弁化しているのは同じですが、おしべの一部分は不完全ながら葯をもっていて、残りは弁化しています。

安寿
↑千重咲「安寿」です。
今シーズンの初めにヤフオクで入手したものです。まだ小さな小さな株で小さな小さな花ですが、かわいいです(養生のため、もう花は切りました)。

二段
↑いただきものの無銘の二段咲です。
二段弁の先にちょっとだけ色がのっているのが愛らしいです。

標準花
↑上の無銘の三段咲の株の兄弟です。
吹っかけ状の色ムラがきれいです。

千重
↑無銘の千重咲。
ずっと以前、ほんまさんでいただいたオマケです。
本当はもっと弁が多くて、緑のリングもしっかりしているのですが、1度かなり元気がなくなったので、お花も本調子ではありません。

燕小町
↑二段咲「燕小町」です。
少し二段弁に丁子のようなクセが出ることもあります。

雪割草の世話もいろいろ忙しい時期になってきました。
天候がしきりに変わるので、日光浴させている新葉の出た雪割草を取り込んだりまた出したりとバタバタしています。
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四の五の言わずに(その2)

↓のエントリーからの続きです。

金環飾
↑日輪咲「金環飾」です。
花もそこそこ大きくいい色に咲きました。大好きなお花です。

金環飾
↑あんまりかわいいのでクローズアップも。

十六夜セルフ
↑標準花「十六夜」セルフ。
この株もいただいたカイワレから育てたものです。
白い弁におしべが濃い色というのも我が家にはあまりないのですが、このお花は弁の先に紫色が吹っかけ状に入ってとてもきれいなのです。写真では表情が伝えられなくて残念。

日輪
↑無銘日輪咲。
「赤日輪」というお花の系統だそうです。おともだちにいただいたもの。花つきがいいのもいいのですが日輪弁の濃く渋い色味もいいお花です。

濃紫標準
↑プレゼント種子からの実生の、濃紫標準花です。
雪割草の花弁(ガク片)の裏側は白いものが多いのですがこれは弁裏も濃い色です。
咲いてから時間が経っているのですが褪色があまりありません。弁質も肉厚です。

網目
↑網目標準花。
普通の網目咲は薄い色の地に濃い色の網目が入りますがこれは逆なのです。
花もまんまるでかわいらしいお花です。

糸覆輪へらしべ
↑糸覆輪へらしべ。
日輪咲と言うにはしべが短すぎですし、乙女咲というにはしべが目立ちすぎです。
花が開きにくいのが残念ですが、糸覆輪と多弁気味なのがきれいです。
庭植えにしていた雪割草の種子を蒔いて育てたもので親はわかりません。

網目
↑網目標準花。
これもおともだちにいただいたものです。
よく似た網目のお花が家にもあるのですが、このところの気温の高さに花がそっくり返ってしまいました。
このお花は弁質がいいのか丸いきれいな形を保っています。
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四の五の言わずに(その1)

あまり雪割草の写真をUPしていなかったのでまとめてドドンとどうぞ。

武桶丸
↑三段咲「武桶丸」。
花は今までで一番多い数がついて、株も元気そのものなのですが、花の形が悲しいです。二・三段弁があまりに貧弱。

大紫
↑標準花「大紫」。
急に気温が20℃近くになったので、きれいに開けないようです。

玉斑?
↑無銘標準花。
昨年は「玉三郎」みたいな玉斑が乗ったのですが今年はお花も乱れ気味です。
でも、ホームセンターでこんなお花が手に入ってほんとにラッキー。

天水明系二段
↑「天水明」系二段咲。
このお花は昨年は確か、こんなに鮮明な色に咲かなかったと思います。
見違えた感じです。こういう二段咲大好きなのです。

越後美人系
↑「越後美人」系標準花。
このお花は「越後美人」と札がついていたのですが、980円ではよもや原種は買えないと思うのでおそらくセルフか何かなのでしょう。
これも、これまでで一番濃い色に咲きました。昨年は根の状態が悪くつぼみのうちに切ったので充実したのでしょうか。
よく芽が殖える株なのでよそにもさしあげましたが、まだ根ぶせ苗がひとつ残っています。

紫二段
↑無銘二段咲。
おともだちが以前くださったものです。家に来た時に荷崩れしていたので根が乾いてしまっていてなかなか元気にならなかったのですが、今年はいいお花が咲きました。

ケスハマ
↑六甲系ケスハマソウ。
雑誌「趣味の山野草」で趣味家の方が無償提供されていた種子を応募していただいたものを育てました。
花が丸くないのがちょっと…と思っていましたが、今年こうして見てみると弁先がとがっているのもいいかな、と思えます。

紫標準花
↑無銘標準花。
あるサイトの掲示板で雪割草の種子を提供されているのに応募したのですが、実生をやっていると申しましたら種子ではなくカイワレを下さったのでそれを育てた中のひとつです。
兄弟株に三段のお花が咲いたのでこの株は三段ヘテロ株なのかもしれません。
花つきがとてもよく、同じ時にいただいたカイワレの中ではもっとも芽数も多いです。
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省エネの方法?

「あなた誰?」「あなた誰?その2」「あなた誰?完結編」で今年の花の異変について書きました。
私は、初めは自分の栽培が少し上手になったからかな?とも思ったのですが、元から上手な栽培家のお棚にもこのようなお花が咲いているらしく、これはやはり天候不順のせいだと理解しました。

天候不順でバッドコンディションなのになぜ、通常の花よりボリュームがアップするのかな?と少し考えてみました。

植物の体を構成している部分は「葉」と「茎」と「根」のどれかに当てはまるということを、高校の生物の時間で習いましたが、雪割草の変異で問題になる花はどの構成部分ももともとは「葉」です。
三段咲のおしべの弁化した部分に「毛」が生えているものが多いですが、こうした変化はおしべがそのもともとの形の「葉」に退化したものなのだそうです。
ガク片(花びらのように見える部分)が緑色だったり、また緑色がキメラ状に入ったりするのも「葉」の性質が立ち返ってきたものですし、「襟巻き」や「矢車」のような苞の変化も「葉」への先祖がえりでしょう。

雪割草の花の変異の豊かさは、この「葉」⇔「花」の境があいまいであることから生じているのだと思えます。
めしべやおしべの弁化の多様さも、特殊化した器官が「葉」に戻りたいという方向性の過渡的な形態なのでしょう。

そうして考えてみると、バッドコンディションの時に段咲化が進むのも道理のような気がします。

めしべやおしべ(卵や精細胞)を作るには通常の細胞から卵母細胞や精母細胞を作りそれをさらに減数分裂させなければなりませんし、それらを効果的に働かせることができるようにインフラも整備しなくてはなりません。
植物にとっては大きなエネルギーを必要とすることです。
他の花のように、花の形態がかっちり決まっていて曖昧さのない植物なら、花の設計図を起こした後に環境が悪化してもそのままノーマルな花を作り上げなくてはなりませんが、雪割草の場合はきっと、環境にあった軌道修正を施し、よりエネルギー消費の少ない「弁化」という形でそのシーズンを乗り切ろうとするのでは?と思います。特化しためしべやおしべよりも葉に近い弁化の方が花にとって楽なのでしょう。

毎日毎日の天候を感じながら(植物に感覚器官はないので「感じる」というのは不適当な比喩ですが)、雪割草の遺伝子は生きる戦略をドラマティックに模索しているのですね。

綾姫セルフ
↑「綾姫」セルフにおしべの弁化したお花が咲きました。最後のお花です。

綾姫セルフ
↑前にもUPしましたが今年の「綾姫」セルフの最初の花です。
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どちらもとりたい

雪割草は、今の世話が3年後に現れてくるように思います。
病気や水切れなどで夏に葉を落としてしまったものでも、元が芽の充実していた株ならば、翌年の春は葉無しでもそこそこ見られる花がついてくれます。
でも翌年になるとグッと花が小さくなり、また花数が減ります。よほど肥培などすれば違うのかもしれませんが、私のようなシロウトの管理だとほぼそうなります。もしまた病気などのアクシデントに見舞われればもっと悲惨になります。
3年後には、花が見られればいい方で、天候や条件によっては花がつかないこともあります。
株はかなり無理をして花を咲かすので新しく芽数を増やすこともないですし、また抵抗力が落ちるのか病気にかかりやすくなったり根ぐされしやすくなったりします。不幸にも息絶えてしまう株もあります。

2002〜2003年に私は雪割草の世話が満足にできなかったので、一昨年と去年は本当にみなひどい有様になりました。
それでも一昨年はそこに思い至らなくて、弱くなった株についた花を散るまで置いておいたり、タネをつけさせたりしました。
昨年はやっと気付き、つぼみのうちからどんどん花茎を切り、新葉の成長を促しました。

株を弱らせるのは一瞬ですが、株を回復させるのには何年もかかります。命というのは本当に重いものだと思います。

さて、今年もまだ幼いかったり貧弱な株はつぼみのうちからどんどん花茎を切っているのですが、交配の血統上、どうにかしてタネを採りたいというものもあって、どちらをとるべきかハムレットのように悩んでいました。
そこで、以前雪割草のサイトでざっと読んだ方法を試してみました。

どりんく
↑今、我が家の玄関にはこういうものが並んでいます。
瓶は何の変哲もないドリンク剤の空き瓶ですが、中に、切花を長持ちさせる栄養剤(市販)を混ぜた水を入れています。

ドリンク
↑数日後。瓶が増えました。
受粉させた雪割草を数日(2〜7日)だけ株につけておいた後切って、瓶にさしておきます。
うまくいけば種子が採れるかもしれません。

ぬいもの
↑なんでしょう?
実は雪割草の花にかぶせる帽子です。
直径6センチの円形に切り抜いた不織布(台所の排水溝のゴミ受け)のまわりをぐし縫いします。分かりやすく色糸がいいです。

帽子
↑受粉した雪割草の花にかぶせておきます。
玄関先にはヒラタアブがよく来るので他の花粉がつかないようにやってみました。

赤日輪
↑味気ない写真だけではなんですので、紅い日輪咲のお花を。
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実は図書館で借りただけでまだ買ってないのですがこれをひとりの方が書かれたというのがスゴイです。

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ものすごくマニアックなものでなければこの1冊で山野草栽培はOKという感じです。