読んだ本をどうにも忘れるので、年始ということもあるし記録していこうと思う。そのうち続けられなくなるかもしれないけれどそうなれば笑ってくだされ。

1.夜また夜の深い夜 桐野夏生 △
無国籍で母と二人各国を転々と隠れて生きる少女マイコの話。「バラカ」とか、「OUT」のおしまいのところみたいな、世界のどこかの誰にも構われないところでひょうひょうと生きることがこの著者の憧れなのかな?私はそういうの怖いと思ってしまうけれど。
社会的な問題を物語の柱の一つに取り入れることが特徴の著者だけれど、この物語の場合はなんだかこじつけっぽくてあんまりうまくないな、と思った。

2.朝が来る 辻村深月 〇
「赤ちゃんポスト」のような架空の団体を結び目にして、不妊治療の果てに特別養子を希望した夫婦と、無知のために望まぬ妊娠をした中学生の出産後の人生が語られる。
それにしても、やっぱり小学校低学年のうちからきちんとした性教育、ジェンダー教育は必要だとしみじみ思った。

3.殺人犯はそこにいる 清水潔 〇
twitterのタイムラインに、Amazonプライムビデオのオリジナルドラマ「チェイス」が盗用である、という内容のtweetがいっぱい流れてくるので(著者ご本人もフォローしていて、何の使用許可も出されていないとしているので)、ドラマも見たうえで早速図書館で借りて読んでみた。
確かにこれは盗用だわ。
ドキュメンタリーものを読むのは苦手なのだが、この著者の特徴なのか小説のようなとっつきで読みやすかった。
こういう仕事をする人は独特の自己主張があるのかもしれない。終始一人称の文章なのでそのアクの強さに引っかかる人は読むのが苦になるかもしれない。先にドラマを見ていたので、「私」が大谷亮平(逃げ恥の風見さん)にイメージされて困った。
ずっと以前、「文庫X」という本が話題になって、読んでみようかな?と思いながら忘れていて、この本を読み終わってから文庫Xの中身がこの本だったと思いだして、ますます自分の記憶力の低下に自信を深めてしまった(トホホ)。

4.お願い離れて、少しだけ。 越智月子 △
1冊の「毒親本」をめぐっての、大学時代の5人組女子グループのそれぞれの母娘の物語。
そのオムニバス自体が、毒親本のケーススタディのようにチープな感じで、せっかく小説の体であるならば、5人のかかわりをきちんと綾織ることができなかったのだろうかと残念。小説ではなくまんま毒親本にしたかったのかな?

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