(夏中咲いてくれたユウスゲの今年最後の花)

「SUN」、「ミスユー」、「知らない」を聞いて、この人は、生きていきどんどん遠ざかる私を也々をなくしたあの時にいつも立たせてくれる歌を作る人だと思い、その後の活躍をだらだらと追ってきたのである。
生と死、と言ってしまうとむしろ軽々しいようなあの挟間をこの人は自分で行きつ戻りつしたから、あそこにずっと留まっていたくてもできない私に生きていくための折り合いをくれたのだと思った。

星野源の歌の中に見え隠れする死の影を私は好ましく思っていたのだった。

「恋」、「Family Song」、「ドラえもん」とヒットを重ね、その影が消えていくように思った。健康に生活しているまだ青年期の終わりにいる人がいつまでも死病の影をまとっていてはいけないと思うし、それはそれで仕方のないことだ。
どの曲も楽しい音があふれだして心が躍るが、それでも、この人が也々のあの時から遠ざかっていくのは仕方ない。
私が生きてきて一つの道をたどり、この人もさまざまの曲を作ってきて、ちょうど「X]という文字の交点のようにたまさか出会った、そして離れた、そんな風にこのところ思っていた。

朝ドラのテーマ曲を毎朝聞いて口ずさむ。マリンバのイントロ、細野晴臣の流れをくむエキゾチックな音、「恋」を思わせるものすごく早いドラムの音、楽しい音。
朝ドラらしい、さわやかな曲。「ああ、職人芸だ」と思った。

そんなこざかしい感想が今朝5時には完膚なきまでにぶっ潰されましたよ。

House Ver.風Cメロの歌詞。
それに続くサビの「音が止まる日まで」という言葉。
この人はまだ、あの場所のことを歌ってくれるのだなと涙が流れた。

ビックリするような暗黒な2番の歌詞。ドラマ主題歌はほとんど「デモ」なのだそうで、2番に続くように音も変えている(ギターの音がステキ)。曲の印象を全く異なるものに変えるSTUTSのプレイ。全編に基底のように流れるストリングス、特に2番の後の間奏部のキレ加減が心震える。
まあ、一度聞いてくださいませ。