またまたご無沙汰してしまった。

夫は七夕の日に入院して、翌8日に手術した。
今、病院は家族でも面会禁止だけれど、手術の時は病院で不測の事態に備えて待機しなければならない。

手術の日は、朝8時半には手術室に行くということで、ところがあの豪雨の雨雲が未明に近畿地方にかかってくるということだったので、果たしてJRは動くのか、動かない場合どうやって病院まで行こうか気が気ではなく、また雨音もかなりの騒々しさで前夜は熟睡できず、朝4時前から起き出してJRのHPを見ると運転見合わせだという。さてどうしよう。
奈良の新規コロナ感染者はずっと途絶えていたのに夫の入院を見計らうがごとく連日報告され、しかも最寄り近鉄沿線市町村でのケースばかり。近鉄電車にはどうしても乗れない。となると、バイクか。
あまりの土砂降りではバイクでも行けない。そうなったらタクシーを呼ぶしかない。
あとは雨雲レーダーとにらめっこ。病院に8時に着くには遅くとも家は7時20分には出なければならない。
止むか。止むか。
レーダーでは7時過ぎには雨雲から抜けそうだったけれど予測もそんなにあてにはならないのでじりじりして待つ。空が明るくなってきて7時には霧雨状態に。身支度して合羽を着て家を出るころにはすっかり止んだ。
病院まで全く濡れずにバイクで行けた。

8時前について玄関前で問診・検温され、病室に入った。
夫はすでに病衣に着替え、加圧ストッキングも穿き、スタンバイしていた。看護師さんも来て8時40分ごろ手術室に向かいます、という話。
夫としばらく雑談などしながら内心ドキドキして待っていたら、執刀医で担当医の先生が病室に来て、緊急オペが入ったので少しお時間下さい、とおっしゃる。
夫の手術は簡単なものだし緊急性もないのだから、それよりも朝からまた予定外の手術が増えて、夜になるまで手術が続く担当医の健康の方が心配なわれら夫婦であるので、快く了解した。
たとえマスクをしていてもあんまり話をするのもはばかられたので、本を読んだりスマホで上海(麻雀パイのゲームです)をしたりして時間を過ごす。9時20分ごろ看護師さんが点滴のラインをとりに来て、そうしている間に手術室から呼び出しがあったようで別の看護師さんが迎えに来て、夫徒歩にて手術室に向かった。それが9時40分ごろ。
私は夫の病室の椅子で、また本を読んだり上海をしたりしていたが、看護師さんがベッドを取りにきたり(往きは徒歩だけれど帰りはベッド)、モニターや酸素吸入などの用意をしたりとその都度立ったり座ったりしていた。

11時を回ったのでそろそろ帰ってくるかなとデイルーム(椅子やテレビのあるホール)で待っていたら、しばらくして執刀医が手術着で歩いてこられて、「終わりました」と。処置室で説明を聞く。
尿道の狭窄部は、狭窄が強固であるときは削るようなことがあるかもしれない、と言われていたのだが、メスで「ベンツのマーク」のように切開しただけで十分拡げられたとのこと。
「で、もうひとつ、これは、術前の説明ではなかったことで、今回切開して内視鏡が狭窄部の先に行けたのでわかったことなのですが・・・」と、執刀医のことばが続いたので≪どっきーーーーんっ!!!≫と。
え、膀胱に何かトラブルでも・・・?もしかして、他にがんとか・・・などと嫌な考えが頭をかすめたけれど、執刀医のことばを待つ。
・・・要約すると、前回の手術の時に膀胱と尿道を吻合したけれど、その時に使ったクリップ(今は糸で縫うのじゃなくて、ごくごく小さな金属やプラスティックのクリップやホチキスで吻合部を止めるようなのだ)が、夫の場合はうまく吻合しなくてかなり長い間内外がツーツーだったわけで、膀胱の外側に止められていたクリップが尿道と自然とくっつく間に膀胱の内側に取り込まれてしまっていた、ということだった(後で夫へも説明があり、膀胱の内側に入り込んだクリップは金属とプラスティック合計2つだったらしい)。
膀胱内にあればこれは異物でそのままにしておくと膀胱炎を繰り返したり結石ができやすくなったりするので、摘出したということだった。ただ、そのために膀胱壁に傷がついた状態になったので、万全を期すために尿道カテーテル留置を当初の予定より長くし、造影検査をして後カテーテルを抜くことになった。
処置室から出ると、夫はもう病室に戻っていた。
しばらく看護師さんの処置が続くので病室外で待機。
許可されて病室に戻ると、夫はずいぶん血色がよいし、意識も清明だった。前回の手術の時は顔は紙のように白かったし、意識もはっきりしなかった(看護師さんにうがいをさせてもらって、マーライオンのように口から噴出させて布団を取りかえさせたことを覚えてなかった)から、それだけで今度は大丈夫という気がした。

あんまり付き添いしていてはいけないのじゃないかと看護師さんに聞いたら、手術の日は19時まではOKだということなので、実家の父に連絡してからコンビニにサンドイッチを買いに行って人気の少ないところで食べてから病室に戻り、15時ごろまで付き添った。

13時くらいから雨が降りだして一時は土砂降りだったけれど帰る時間になったらまたピタっと雨が止んだ。
帰りも全く濡れないで家まで。

クリップのことも、念入りに見てもらって見つけてもらえてよかった、と思った。
膀胱と尿道がくっついた後も夫の尿がよく混濁していたので、それもクリップのせいだったのかもしれないし、そうだったら今後は大丈夫なんじゃないか、とか、狭窄ができたのも、もし異物の刺激が原因だったとしたら今後は起こりにくくなるかもしれない、などと思ったり。
もし、見逃してしまってクリップを残したままで、合併症やひどい尿閉など起こしたら。原因もわからず、また夫の心身のつらい日々が続くのだと思ったら。そう考えると、入院が数日長引くくらいなんでもない。

前の入院の時は、自分の何回かの手術の体験と引き比べて回復があまりに遅いのが不安で不安で、合併症や後遺症をネットで調べてなおさら不安になって、しかもその不安がその都度その都度的中していって、まるで底なし沼にはまったかのようだった。
今度はそんな予感がまるでない。

きっと今度は大丈夫。ともだちの送ってくれたLINEなどもいっぱい気持ちを後押ししてくれた。感謝。

翌日も足りなくなりそうな尿漏れパッドなどを届けるついでにちょっとだけ様子を見てきたが、もう点滴も外れ、血尿もなくなった。すべて順調。

きっとそれでホッとしたんだろう。それに、手術の日にカルシウム拮抗剤を飲み忘れてしまったのも影響したのか、昨日に日付が変わったころからものすごい頭痛で、3時にボルタレンサポをキメたけれどほとんど効かず、吐き気で何も食べられず、8時にもう1度入れたけれどやはり効かず、もうどうにもこうにもならず、夕方に薬の量が倍のとっておきのヤツをキメたらどうにかおさまって、薬が切れるころになっても大丈夫になったので勝利宣言をした。
が、今朝はまだ少し痛い。手ごわいヤツの時は3日くらい痛いから、今日もおとなしくしておこう。

昨夜、吐き気が収まったときに、備蓄のために買ったチキンラーメンを食べてみた。
なんか心に染みるおいしさだった・・・全部は食べられなかったけど。

明日からは、また頑張れるかな?


フウランの「紅雀」。
今年はフウランは株でムラがあるものの、花数が多くて、窓を開けておくといい香りが家に入ってくる。

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